平成15年(2003年)1月6日付け 第1780号 新年特集号 |
【1面】 | ・重大な岐路に立つ内航海運 市況はやや明るい兆しも ・「2003年を迎えるに当たって」 難題克服で飛躍の年に 日本内航海運組合総連合会会長 小谷道彦氏 |
【2〜3面】 |
・年頭に当たり“決意”する5組合代表 重要課題は山積、リーダーシップが問われる 再生産が可能なマーケット構築の土俵づくりを 内航大型船輸送海運組合会長 吉田啓一氏 暫定措置事業の行く末を見極める重要な年 全国海運組合連合会会長 四宮 勲氏 暫定措置事業は八合目での苦しい決断の年に 全国内航タンカー海運組合会長 立石信義氏 円滑な暫定措置事業を基盤に事業規制等は環境整備が先 全国内航輸送海運組合会長 荒木 敦氏 弱者船主は団結以外に道なし、内航は地獄の3.9丁目 全日本内航船主海運組合会長 真木克朗氏 |
【4〜8面】 |
・《オーナー100社に本紙がアンケート調査》 内航海運事業者 の経営者意識―構造改革か環境整備かをきく 船主経営は存亡の危機に わが国の景気回復について デフレ深刻で来年以降が65%、貨物船の方が厳しい見方 内航の市況見通し 年内回復は32%、さらなる荷主業界の再編・提携を懸念 船主の経営状況は 長期連続の用船料引下げが響く 採算取れず経営は窮状が85% 採算に合う用船料は 20%以上必要が58%、油送船の方が低迷比率高い 今年の用船料をどうみる 横ばい推移が59%、用船料はアップするが11% 用船料の下落防止策は さらなる減船が圧倒的、オーナーの実態PRが必要 暫定措置事業について 資金不足で不安感広がる 15年度予算と14年度補正予算が見送られ不透明に 資金不足をどうみるか 心配と破たんで77%、資金調達に期待は12% 暫定措置事業の今後 一括買上げとスキームどおりが相拮抗 一括買上げをどうみるか 可能性はある、実現すべきだが63% 船齢15年超船問題 申請殺到が42%を占める、資金・市況で左右が24% 資金不足への対応 当局の責任が45%を占める、今後の予算措置では43% 次世代内航海運ビジョンについて 見直すにしても環境整備が先 許可基準は条件付賛成が56% 再用船・連続トリップチャーター問題 現行どおりとできるようにが同率(47%)に 100総トン未満船問題 プッシャー・バージ一体で対象が66% 登録制の対象にが圧倒的 事業区分の廃止問題 現行のままでよいと時間をかけるべきがほぼ同率に 適正船腹量と最高限度 廃止すべきは40%、他の制度や存続を望むが多い 標準運賃・貸渡料問題 廃止やむなしは30%、70%は何らかの制度を望む 優越的地位の濫用防止策 下請法運用と独禁法運用で81% 船舶管理会社について 実現に疑問が47%、インセンティブ要望か22% 運送約款について 業務はすべてのオペに、届出義務の反対は23% 建造促進策について 荷主・オペの長期保証が必要 運輸事業団を活用しやすくが20% 内航船乗組み制度見直し問題 甲機両用資格を望むが56%、沿海区域の拡大要望は21% 営業報告書の提出義務 すべてのオペが58%、提出義務の反対は26% 是正命令制度の整備 荷主の協力は不可欠、整備が必要は17% 船員の労務供給・職業紹介事業の規制緩和について 民間に移すべきが57%、規制緩和すべきでないが38% カボタージュ規制問題 解除に断固反対が87%、当面は港湾特区が気がかり 外国人船員の導入問題 導入反対は68%、賛成と条件付は32% ・新たな希望と抱負―年男にきく 目先の飛躍を考えず腰を据えて頑張る 鉄運汽船社長 福羅慎悟氏 はっきりと物が言える羊でありたい 津田海運社長 津田榮吾郎氏 複合一貫輸送の構築、昇華したいコア事業 宇部興産海運社長 坂田 守氏 ・内航総連の海運事業者月間収入調査 前年7〜9月比で貸渡業は0.3%増収、運送業は3.1%増収 年平均では大幅減少 ・海技大学校が講演会開催で受講者募集 2月22日に本校体育館で特別講演会「海と産業」 |
【9〜11面】 |
・《社内座談会》今年の最大課題を探る(前編) 暗黒時代から脱却の年に!知恵を絞って協調と団結で 今年の内航市況と環境をどうみる 一過性ながらも一部に明るさ 運賃・用船料の改善には動かず 砂利船・土運船市況 懸念される船腹過剰、自家用船の営業行為を排せ 荷主の再編と内航への影響 コスト削減指向は止まらず、元請運送業の荷主化が問題 内航の市場形成は無理な状態だ 長期保証なくては建造は不可能 荷主・運送業者の巨大化でオーナーの集約化は不可欠 意識改革で近代的経営の確立を 暫定措置事業の今後の行方 予想以上の交付金申請実績に資金枯渇で不透明感増す 耐え忍ぶ論と一括処理論の2つの議論に分かれる 急がれる資金不足の手立て |
【12〜13面】 |
・関係団体代表の新年あいさつ モーダルシフト施策の実現に向けた事業活動 日本物流団体連合会会長 栗林貞一氏 安定輸送の社会的使命で努力 日本船主協会会長 崎長保英氏 共有建造方式で国内海運事業の発展に尽くす 運輸施設整備事業団理事長 相原 力氏 競争力強化と環境問題に寄与するべく努力 日本長距離フェリー協会会長 秋永陽太郎氏 現状を乗り越えて明日への希望を 全日本海員組合組合長 井出本 榮氏 海運・造船のよきパートナーとしての責任果たす 日本舶用工業会会長 山岡淳男氏 地球環境にやさしい輸送モードを目指す内航 日本海難防止協会会長 友國八郎氏 援護事業の50%以上が内航殉職船員の遺児に 日本殉職船員顕彰会会長 相浦紀一郎氏 共有建造制度の維持・発展・高金利の軽減措置に感謝 船舶整備共有船主協会会長 雑喉平三郎氏 |
【14面】 |
・《特別寄稿》中小造船業・関連工業の現状と今後 公認会計士 柿島 勝氏 内航専業造船所は最悪状態 外航船 受注は減少も大型内航船に救われる 内航船 最悪の状態続く、鋼材船の建造は皆無 修繕船 修理の絶対額は減少、大型化対応は売上増 関連工業 悪循環で採算悪い、低船価で安値受注が原因 今後の対応 資金策、労働力、情報力確保がカギに |
【15面】 |
・引当権損害賠償訴訟の第15回公判 最終弁論は3月25日に決定 2月25日に原告側代表2名の人証尋問 ・日本鉄鋼連盟の2003年度鉄鋼需要の動向 粗鋼生産は1億300万トンの見通しに ・日本自動車工業会の2003年国内需要見通し 四輪車総需要は前年比0.7%の微増 ・火力発電向け石炭・重油輸送は長期化か 東京電力の原発全基停止の可能性高まる ・海事産業研究所が2月20日に海運・造船セミナー 中国のロジスティクス―現状、傾向、実践的問題解決 ・大分共同海運のプッシャーが国内初の任意ISMを取得 総合的な物流合理化として提供 ・日本製紙連合会の1-3月期製紙産業景況感調査結果 板紙は大幅減少との見方 ・12月期建造等認定申請状況(本紙調査) 貨物船20隻、油送船3隻の23隻が申請も、うち7隻(PB3セッ ト)は転用申請 |
【16面】 |
・国土交通省海事局の平成15年度予算 船舶建造の促進で1億8200万円 内航海運ビジョンの市場機能整備で2400万円 ・タンカー組合船主部会が元請オペ7社に現行運賃の20%値 上げの改善を要望 実現しなければ抗議停船も辞さぬ構え ・運輸事業団の平成15年度船舶勘定予算 内航貨物船の事業計画予算は299億円、目安建造量は 9万5000総トン ・国交省政策統括官(物流)関係予算 環境負荷の小さい物流体系構築で3億2000万円 ・第4回内航貨物船部会で船員実態調査結果を報告 海員組合、時間外労働が恒常的と報告 ・10〜12月期の内航燃料油価格交渉 C重油は1150円アップの2万7350円、A重油は1300円アップ の3万6600円で決着 ・東海タンカーが鶴見サンマリンと業務提携 4月1日から中京湾内輸送で実施へ |
|
新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
|