平成15年(2003年)1月13日付け 第1781号 |
【1面】 | ・船腹需給のタイト化で高まる運賃等の改善への期待 さらなる減船の推進がカギ ・社説「新年は『行動』で再スタートを」 構造改革は減船が第一義 ・波方船舶協同組合が供託金で抗議停船策を決める 運賃・用船料の20%の改善要求に動く ・非協力のオペレーターには用船先の変更を奨励 内タン船主部会が1月15日に今後の対応を検討 ・海員組合がイラク情勢と本組合の対応について声明文 米国のイラク攻撃には強く反対と声明 ・1月期解撤等交付金交付申請 1月10日から30日まで受付開始 |
【2面】 |
・主な内航企業トップの年頭の辞 「全社員一丸で前進を」 川崎近海汽船社長 吉田啓一氏 「事業構造改革を推進」 日鐵物流社長 阿部 久氏 「合併の総仕上げの年」 鶴見サンマリン社長 岩本 剛氏 「努力を重ねた基盤強化」 旭タンカー社長 菊間 邁氏 ・「温暖化対策で内航シフトは進展」 徳留健二・国土交通省海事局長の年頭の辞 ・ピー・エム・エス・サービスが津名/大阪航路を休止 ・関西汽船が投資有価証券を売却 |
【3〜5面】 |
・《オペレーター100社に本紙がアンケート調査》 内航海運事 業者の経営者意識―構造改革か環境整備かをきく 運賃の改善に期待感高まる わが国の景気回復について 今年の秋以降が62%で圧倒的 油送船の方が厳しい見方 内航市況の見通し 年内にも回復は27%のみに 平成16年での回復見通しが多い 平成13年度輸送実績は減少したが59% 平成12年度より減少率は高い 平成14年度輸送量の見通しは増加と横ばいで68% 減少するとの回答率は大幅減に 経営状況について 運賃は下げられたが72% 厳しい経営環境が続く 現行運賃での採算性は 採算に合わずが38%、経営努力と多角経営が62% 不採算分はどうしたか リストラ等が58%、用船料引き下げは36% 採算に合う運賃は 15%以上が47%と10%以上で79%に 平成15年度運賃をどうみるか 横ばいで推移が60%、さらに下がるは20%のみに 運賃の下落防止策について さらなる減船が74%、優越的地位濫用防止は14% 荷主業界の動向について 提携や合併はさらに続くが85%と、鉄鋼業の地殻変動を懸 念か 荷主再編による内航への影響 内航も再編し事業者も減少、輸送距離短縮で余剰船が出 現へ 暫定措置事業について 今後は「心配と破たん」で84% 耐え忍ぶ以外に方法はなしは4% 暫定措置事業は続くか スキームどおりは42%、近い将来に終結が32% 一括買上げ案をどうみる 実現すべきが25%、可能性あるが22% 15年超船問題 申請殺到が48%、資金・市況で左右が35% 資金不足問題 今後の予算要求が44%、一括買上げ処理が37% 次世代内航海運ビジョンをめぐって 許認可基準の見直しは何らかの基準は必要が62% 現行のままでよいは17% 再用船・連続トリップチャーター問題 できるようにが90%、現行どおりはわずか8%のみ 100総トン未満船問題 登録対象にが91%、対象外にすべきは7%のみ 事業区分の廃止問題 環境整備のうえでが45%、現行のままでよいも35% 適正船腹量等について 形骸化で廃止が47%、他の制度と現行望むが53% 標準運賃・貸渡料について 廃止やむなし51%、新たな制度措置要望が36% 優越的地位の濫用問題 現行の役務ガイドラインでよい27%、独禁法の運用強化 が33% 船舶管理会社について 実現に疑問とやるべきが拮抗、税制などのインセンティブ をが28% 運送約款の届出義務 義務自体に反対が51%、全てのオペで義務付をは17% 建造促進策問題 事業団の柔軟対応39%、次いで荷主の長期保証35% 船員乗組み制度見直し問題 甲機両用を48%、沿海区域の拡大が29% 営業報告書問題 58%が提出義務付けに反対、全ての船社には17% 是正命令制度の整備 船主の協力が必要70%、必要ないが18% 船員の供給・紹介事業 民間に移すべきが71%ね緩和すべきでないf27% カボタージュ規制の港湾特区での解除問題 解除には断固反対が83% 国の安全や内航の崩壊の恐れを懸念 外国人船員の導入について 導入に絶対反対は60%、賛成と条件付が40% アンケートでの意見・要望 |
【5面】 |
・上野豊氏・自叙伝「多くを生きる」を上梓 戦前戦後の海運人 ・港運関係6団体の合同賀詞交歓会(1月8日) 尾崎日港協会長、港運の活性化を目指すと挨拶 ・内航船舶輸送統計9月分 貨物船は10.8%減、油送船は7.1%増 ・近海郵船が釧路支店を閉鎖 支店業務を郵船釧路運輸に委託 ・プリンス海運が役員体制を一新 |
【6〜7面】 |
・《社内座談会》今年の最大課題を探る(後編) 暗黒時代から脱却の年に!再生には環境整備が不可欠 暫定措置事業の今後のゆくえ 交付金単価の減額問題、与信力喪失が抵抗原因か 読み違えたシンデレラ・プロジェクト予算額 次世代内航海運ビジョン・事業規制の見直し 緊急策定の必然性が見えない 規制緩和で内航業法は骨抜きに 混乱時での見直しは問題 実現後の姿が見えてこない 業界内意見は疑心暗鬼 外航的「船舶管理会社」も問題 競争制限的要素は全部排除か 荷主も含めた高次元での議論を 市場原理が働かない内航海運業 事業区分を廃止しても変わらず リーダーシップが問われる内航首脳 どうなる企業モラルの低下 自企業的論理での組合運営は問題 今後の問題点を提起 船員の海技文化の伝承が必要 船腹需給安定装置でファンド創設も 安定輸送には条件が不可欠 停船によるショック療法も必要か |
【7面】 |
・「現状脱皮で活力ある次世代中小型造船工業の構築へ」 日本中小型造船工業会会長 三輪善雄氏 ・鈴与と日本トレクスがスワップボディ車を共同開発 運送業の戦略システム車として位置付けへ |
【8面】 |
・日通総合研究所の2002・2003年度経済・貨物輸送の見通し 2003年度の国内貨物総輸送量は4年連続で減少 内航海運も生産活動停滞で減少の見通し ・松島町商工会と熊本県海運組合の海運業講習会 講演終了後に不満、要望が続出 暫定措置事業への積極的な資金手当てを要望 ・国土交通省の任意ISM審査状況(2002年12月10日) 申請件数は85社、105隻、交付件数は76社、83隻 ・運輸事業団の14年度12月分の船主1隻を決定 宮川海運の999総トン型油送船 ・内タン・船主部会が日本経済新聞に7段抜き意見広告を掲載 「日本の海が危ない!」 安全・安定輸送のために適正な運賃・用船料を…… ・年末年始の港湾荷役実績 6大港のコンテナ船は195隻で前年より大幅増 |