「内航海運新聞」ニューストピックス

平成15年(2003年)9月29日付け 第1816号
【1面】 ・内航総連が不公正取引防止で公正取引委員会に特殊指定
 で中間要望
  
公聴会を経て来年4月に告示、取引是正に期待
・惟村国内貨物課長「予算折衝は入口の段階」
  
折衝は予想以上に難航
・草刈日本船主協会会長、税込み燃料油価格の是正を
  
内航活性化小委員会で議論し提言へ
・内航総連がカボタージュ規制緩和問題でフィダー輸送会社か
 ら意見聴取
  
経済特区条件容認の動きを懸念
・4〜9月期の内航燃料油価格が決着
  
A重油は1100円ダウンの3万6300円
  C重油は600円ダウンの2万6800円

・国土交通省が内航船乗組み制度検討会・第8回内航貨物船
 部会を開催(9月25日)
・国土交通大臣に石原伸晃氏が就任
  
副大臣には佐藤泰三氏と林幹雄氏就任
【2面】 ・内航総連の海員学校教官の内航船研修結果
  
現状の再認識で貴重な研修に
・「内航の活性化に向けて努力」
  
国土交通省海事局海事産業課長 荒井 伸氏
・リサイクルポート推進協議会が港湾を核とした静脈物流シス
 テムの構築に関する課題・要望等のアンケート調査結果
  
規制緩和要望などが提起される
・物流連の専修大学における秋期寄附講座
  
内航海運は11月17日に吉田川崎近海汽船会長が講義
・日本郵船グループの郵船エイジェンシー東船エイジェンシー
 ズが10月1日付で事業統合し、ユナイテッド・マリタイムに
  
九州地区の代理店業務などはジェネックに移管
・商船三井グループの北日本興産が10月1日付でシー・ロー
 ドエキスプレスに社名変更
  
全国ネットワークでの海陸一貫輸送を積極展開
・トヨフジ海運、北九州の新門司に物流拠点建設を計画
  
年間約35万台の自動車などを扱う予定で
・日本財団、北朝鮮の工作船の見学者100万人突破を報告
  
2月末までの公開期間延長も現在調整中
・東日本フェリーの再建計画
  
商船三井は出資に消極的で事業管財人も依然決まらず
・国土交通省9月19日付け人事異動
  
影山幹雄氏が航空局監理部長に就任
・アルファ・ラバルが本社事務所移転(10月6日)
・日中海運輸送協議会がまとめた7月の日中間コンテナ貨物
 輸送実績
・いわさきコーポレーションが国土交通省に新生した産業再生
 法の適用申請が受理
【3面】 《特別企画》次世代型物流で飛躍する川崎近海汽船
  
荒木武文社長に今後の経営戦略を聞く
   
近代化船投入で航路網を拡充
    顧客ニーズに迅速な対応
   
内航・フェリー・近海の三本柱で相互補完的経営
    
収益重視の経営を継続へ
   
内航部門、RORO船で複合一貫輸送
    
全国ネットワークでデイリーサービスを図る
   
フェリー部門、八戸/苫小牧間の就航30年を迎える
    
シルバークィーンが活躍
   
近海部門、国際海上物流の一翼を担う
    
新鋭船隊の整備で業容拡大
   
今後も安定配当を目指す
    
登記の年間配当は前期同様に5円を予定
【4〜7面】 《座談会》どうあるべきか明日への船員政策
  
労使で挑む内航再生への提言
   
急がれる船員不足への対応
    
座談会出席者
     
立石信義氏(日本内航海運組合総連合会会長・旭タ
     ンカー会長)
     真木克朗氏(全日本内航船主海運組合会長・真木商
     会社長)
     藤本達郎氏(日本内航海運組合総連合会船員政策委
     員長・藤川海運社長)
     井出本榮氏(全日本海員組合組合長)
     馬越洋造氏(全日本海員組合沿海局長)

  
 立石氏、暫定措置事業への対応を間違わぬよう努力
    
5組合の協調精神が重要に
   
井出本氏、船員問題は最後の土壇場に
    
従来の雇用制度も崩壊状態
   
真木氏、荷主やオペにものが言える意識改革を
    残念だが団結に欠くオーナー

   
藤本氏、運賃・用船料の長期値下がりで船主は疲弊
    
金融機関の船主への不良債権処理を危惧
   
馬越氏、コスト優先主義で船員の労働環境は最悪に
    
安全運航維持はギリギリの状態
 
 船員不足問題と船員政策について
  
 立石氏、海技の伝承を基本的に再検討を
   真木氏、当面は危機的症状を先送りに
   井出本氏、今こそ着実で具体的な教育を
   藤本氏、若者の受け皿としての海運業界に
   馬越氏、内航全体での採用計画の樹立を

 
 船舶管理会社について
   
立石氏、船舶管理会社方式は時代のすう勢
   井出本氏、安全・後継者問題で管理方式に賛成
   真木氏、不定期船の資格・乗船履歴の解決を

  
外国人船員の導入について
   
馬越氏、将来の船員対策への阻害と位置付け
   真木氏、海難事故の多発で各港に油回収船配置が必要
   井出本氏、日本人船員で内航を支えるべき
   立石氏、日本人による海技の伝承で対応を

  
内航総連の船員政策について
   
藤本氏、体験乗船やトライアル雇用制度、好評で継続
   真木氏、博士的教授はいらない
   井出本氏、産業に役立つ学校制度を

  
次世代内航海運ビジョンと船員政策全般
   
立石氏、封建的な代官・庄屋・小作人構造では疑問
   真木氏、今日の飯に追われて明日はない
   井出本氏、上下関係でマーケットは生じない
   藤本氏、現状の構造ではオペレーター進出は困難だ
   馬越氏、見えない船員労働環境の改善策を

  
市場原理と運賃・用船料問題
   
立石氏、団体としての改善策は限界に
   真木氏、オーナー自身の自覚が必要
   井出本氏、荷主はもっと労働現場を知るべき

  
カボタージュ規制緩和問題
   
立石氏、蟻の一穴のおそれありで反対
   真木氏、許せない港湾失政のつけ回し
   井出本氏、安全保障上からも断固反対

  
モーダルシフト推進や高度化船舶
   
藤本氏、海上輸送へのPRが必要
   立石氏、内航の全体像での政策論を
   真木氏、環境問題は内航にも及ぶ
   井出本氏、船舶の大型化で労働改善
   馬越氏、RORO船化で業界秩序確立

  
内航労使による政策上の共闘
   
井出本氏、共闘で必要経費の理論構築を
   真木氏、内航海運の地位向上こそ課題
   立石氏、荷主との不公正取引の是正を
【7面】 ・海員組合の第59回活動方針案をまとめる
  
若年船員の確保と職域拡大で支援
   
カボタージュ規制の緩和に反対
・リサイクルポート推進協議会のアンケート結果
・常石造船、中国の現地法人から居住区用ブロックを輸入
  
中国秀山島の常石集団(舟山)船業発展有限公司から
・運輸事業団の造船所への事業者等表彰をめぐって
  
構造転換事業への納付金供出で貢献
・トラックニュース
 自民党トラック輸送振興議員連盟が総会を開催
  
議員連盟の活動経過などを報告
 全日本トラック協会セメント部会が2003年度の事業計画を
 承認
【8面】 ・東燃ゼネラル石油、わが国初の黒油・白油併用船を建造へ
  
今月中にも船主を入札結果決定で
・社説「暫定措置事業の予算確保と不安・動揺の払拭を」
・内航輸送組合理事会が暫定措置事業の資金拠出問題で審
 議(9月18日)
  
政府の助成金も検討課題に
・暫定措置事業の自己調達資金問題、一斉の5組合で検討始
 まる
  
運賃・用船料改善の声も
・九州急行フェリーの新「むさし丸」が10月4日から就航開始
  
航海速力23ノットで積載能力も約30%アップ
・平成15年9月期建造等申請締め切る
  
貨物船1隻、油送船2隻の申請に終わる
・平成15年9月期解撤等交付金交付申請締め切る
  
14隻、1万5156対象トンが申請
   
交付金申請額は約7億3460万円に

今週の「内航海運新聞」広告スポンサー企業

 


阪神ポンプ製作所 山中造船

 

川崎近海汽船