「内航海運新聞」ニューストピックス

平成16年(2004年)3月29日付け 第1841号
【1面】 ・改正下請法・特殊指定で東京地区を皮切りに内航海運業の
 公正取引確保のための説明会始まる
  
「不公正取引を防止しよう」荷主とオペ、オペとオーナーの
  取引
  
 内航総連が「内航海運業の公正取引の確保のためのガ
   イド」を作成

    
「時宜を得た法整備、内航事業者の有効活用こそ肝
    要」と金山満氏が内航総連の代表で挨拶
    「優越的地位の濫用問題、法の内容を熟知した中で活
    用を」と向井健二・公正取引委員会取引課長補佐が説
    明

・支払期日の問題に質疑が集中
  
主な質疑応答の内容
・平成16年3月期解撤等交付金申請締め切る
  
申請は29隻、約4万3000対象トンに
   
交付金申請額は20億円弱か
・3月26日現在の平成16年1月期建造等申請・後期分
 
 貨物船10隻、油送船14隻が申請
【2面】 ・平成15年度のモーダルシフト促進の実証実験で鉄道へのシ
 フト34件、海運へのシフト8件の42件を認定
  
平成16年度からは年2回の募集に変更
・日本物流同友会が創立10周年で記念講演会を開催
  
銀屋洋・トヨタ自動車技監が「トヨタが実践する物流システ
  ム〜限量経営化での競争力強化〜」、湯浅和夫・日通総研
  常務が「物流専業者ABC/ABM」で講演
   
銀屋氏「輸送効率表化は積載効率と回転効率」
・第1回モーダルシフト等促進協議会で秋永長距離フェリー協
 会会長「国民の価値観のシフトも必要」(3月22日)
  
港と幹線道路とのアクセスの必要性なども指摘
・内航2団体・全内航・海員組合が退職年齢の延長、臨時手当
 などで活発な論議
 
 第2回、第3回内航・全内航交渉委員会
・港湾春闘、第4回中央団交で労使が仮協定書に調印(3月
 25日)
  
諸問題は先送りで妥結
・経済産業省が立興建設を中小企業信用保険法の事業者指
 定に(3月18日)
・シャトルハイウェイラインの久里浜/大分航路
  
運航開始の目途立たず
【3面】 《資料》内航総連が作成した「内航海運業の公正取引確保の
 ためのガイド」(抜粋)
  
より良い取引環境を目指して・公正取引協会の関根芳郎氏
  が監修
   
下請法
    
T 下請法の適用を受ける取引
    U 親事業者の義務
    V 親事業者の禁止行為

  
 特定荷主が物品の運送又は保管を委託する場合の特定
   の不公正な取引方法(特殊指定)

    
T 特殊指定の趣旨
    U 特殊指定の適用を受ける取引
    V 特殊指定における内航海運業で想定される違反事
     例

   
下請中小企業振興法
    
T 概要
    U 振興基準
    V 振興事業計画

《投稿》「改正下請法の施行に当たり内航総連は船主連絡協
 議会に表彰を」
  
暫定措置事業の資金確保は違反増トンの正常化策で
【4面】 ・松島町商工会と熊本県海運組合が講習会
  
地方船主への政策無視に怒り
   
国土交通省による不当な要求や大型船の優遇策に不満
  
熊本県海運組合の歩みと現況
   
大矢野町と姫戸町、龍ヶ岳町、松島町の4町が3月31日
   に合併し、「上天草市」が誕生

・国土交通省の第9回港湾分科会(3月19日)
  
石原伸晃国交相が港湾にかかる基本方針の変更で諮問
   
港湾分科会の下に環境部会を設置
・物流連が特殊指定を分かりやすく説明したパンフレットを作
 成・配布
  
「荷主と物流事業 真のパートナーシップを築くために」
・船員災害防止協会の第3回安全衛生管理実務担当者連絡
 協議会(3月23日)
  
「船でつくる四季のメニュー」を作成し4月末に刊行予定
・ウッドワンがクリナップと合同でキッチンやトレイなどを内航船
 で全国を巡回し、展示・商談会を開催へ
  
使用船舶はプリンス海運の「第2有明丸」
・オーシャン東九フェリー、モーダルシフトの推進に積極的な取
 り組みへ
  
今後も荷主や物流事業者に提案を
・沖縄石油精製が「沖縄石油」に社名変更(4月1日付)
・国土交通省の3月19日付人事異動
・扶桑海洋電子が銀行取引停止処分(3月4日)、負債総額は
 約5億円
・栄運送が自己破産(3月12日)、負債総額は約10億4千万円
【5面】 ・中小造船業界が造船用鋼材・資材の急騰に悲鳴
  
納期の遅れも経営にダメージ
   
地方造船工業会のアンケート調査で判明、船価への上乗
   せは避けられず

・経済産業省、中小造船業や舶用工業などを中小企業信用保
 険法に業種指定
  
使用保険を倍額まで利用可能に
・交通政策審議会、鉄道・運輸機構の造船業構造転換事業で
 国土交通大臣に答申(3月22日)
  
平成16年度の納付金率は前年度同様の1万分の10に
・中国運輸局が中国地区の造船業・舶用工業を考える地域懇
 談会を開催(3月24日)
 
 地方公共団体と国との連携強化で環境整備を図る
・環境省のVOC(揮発性有機化合物)の排出抑制規制
  
塗料を大量に使用する造船所に多大な影響
   
塗料の水性化では技術的に限界
・クラレがモーダルシフトの推進で繊維原料などを船舶で輸送
  
輸送業務は井本商運に委託
・海洋レクリエーション協会が4月17日に古野電気の研修セン
 ターで第3級海上特殊無線技士養成講習会を開催
・大型カーフェリー春闘、3月30日の交渉で妥結を図る
 
 焦点は第104条の割増手当
・トラックニュース
 衆議院予算委員会で松島みどり氏が特殊指定で質問
  
公正取引委員会、買いたたき基準は実勢運賃で判断
 全日本トラック協会、PM除去装置やスピードリミッタ装着の
 義務づけで支援策
 全日本トラック協会、特殊指定を荷主向けに広告を掲載
【6面】 ・国土交通省がモーダルシフト等促進協議会を設置
  
スローガンは《時代が変わる、物流が「シフト」する》
   
5月31日まで促進キャンペーンを実施へ
・内航輸送組合、全内船、内タン組合での6項目の審議
  
厳しい意見の続出で意見集約を持ち越す
   
3組合とも3月30日に最終協議へ
・新日本石油と出光興産が業界初の共同配船で提携
  
全国での配船業務を4月1日から実施
・平成16年1月〜3月期の内航燃料油価格交渉が決着
  
C重油は200円ダウンの2万6750円
  A重油は500円アップの3万6100円
・政府、3月19日に規制改革・民間開放推進3か年計画を閣
 議決定
  
国会提出中の内航海運事業の活性化のための船員法等
  の一部を改正する法律案にかかる事項も盛り込む
・鶴見サンマリンが品質・安全・環境マネージメントシステムを
 構築
  
内航業界初の統合システムの認証を受ける
・損害賠償控訴審の第4回公判(3月22日)
  
次回公判(5月26日)で人証尋問を実施
   
控訴人側は準備書面を提出
・訃報 邑本義一氏(むらもと・ぎいち=ジェネック取締役相談
 役、全国内航輸送海運組合会長・同社社長の荒木敦氏の義
 父)

 

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東京湾口航路・第3海堡撤去工事のお知らせ

(平成16年4月1日〜平成17年3月31日)