平成17年(2005年)1月3日付 第1879号 |
【1面】 | ・「2005年を迎えるにあたって」 岐路に立つ正念場の年 日本内航海運組合総連合会会長 立石信義 ・「改革元年」の新時代に突入 内航海運事業者の意識改革が望まれる |
【2〜5面】 |
・《覆面座談会》 改正船員法と今後の対応 キーワードは公正な競争と安全な運航 事業者の意識改革が必要 船員法・職案法改正のポイント 労働環境の正常化に一歩前進 画期的な時間外労働の労使合意制 どのような問題が発生するのか 徹底される8時間労働制 安全最小定員の増員は避けられず 499総トン型4人船、実態的には5名は必要に 甲機両方資格でも困難か 航海当直6級資格問題はILO条約に対応して実施 船員コストの上昇は避けられず 船員コスト負担増問題、理論的な裏づけで要求を 荷主も社会的責任を共有 部門間兼務制度問題について 甲・機・司厨の融通が可能に 問題はMゼロ的近代化船が対象 内航のための健全化法 生かすも殺すも行政の取り組みにかかる 社会的規制の意味合いを失う 最大課題は運賃・用船料の修復 改善なくして正常化は困難 組織船と未組織船の格差は狭まる 船舶管理業と船員派遣業について 多様形態の派遣業が誕生か 効率配乗でスケールアップへ 法律を守れる運賃・用船料の確保を 内航海運事業者の意識改革が望まれる |
【5面】 |
・団体代表の新年のあいさつ 内航の特性を生かしたモーダルシフトの促進を 日本船主協会会長 草刈隆郎 安全・環境対策に取り組む 日本物流団体連合会会長 栗林貞一 新年は将来への希望の第一歩に 全日本海員組合組合長 井出本榮 |
【6〜7面】 |
・「問題山積もカボタージュは堅持を」 内航大型船輸送海運組合会長 栗林宏吉 ・「運賃・用船料改善への底上げの年」 全国海運組合連合会会長 四宮勲 ・「暫定措置事業の基盤を再構築しよう」 全国内航タンカー海運組合会長 上野孝 ・「秩序ある健全経営を目指し努力」 全国内航輸送海運組合会長 荒木敦 ・「負け組から勝ち組に転換を」 全日本内航船主海運組合会長 真木克朗 ・事務の迅速かつ適切な実施を 鉄道・運輸施設整備支援機構理事長 小幡政人 |
【8〜10面】 |
・《座談会》 正念場を迎えた用船料の改善、船主連絡協議会 の代表3氏にきく 内航船主の運命を決める重大な年 荷主・元請オペレーターの理解を求める 〈座談会出席者〉 今吉篤氏(全日本内航船主海運組合副会長・今吉汽 船社長) 橋本堅作氏(全国内航タンカー海運組合船主部会長・ 正栄海運社長) 村田吉一氏(全国海運組合連合会船主部会長・八重 川海運社長) 来年度の改善へ向けた意気込み 今吉 船員関連コスト増は別建てで 橋本 現実に船が止まる状態が発生 村田 内航船が消えてもよいのか 荷主産業の景気回復をどうみる 今吉 行き過ぎたコスト削減の還元を 橋本 内航はもっと荷主へ向けて主張を 村田 寡占化企業に船主は結束して対抗を 用船料20%の改善要求の論拠は 今吉 199総トン型2名、499総トン型4名は無理に 橋本 小型船の船員増は避けられない 村田 求人倍率も上昇し、確保は困難か 適正な用船料はどの程度なのか 村田 在来船で1200万円が適正 橋本 船腹調整時代の引当権利にも配慮を 代理人制度をどう考えているのか 今吉 交渉能力のある制度の確立を急ぐ 橋本 契約に対する概念を変えるべき 村田 オーナーのコスト意識こそ肝要だ 用船料改善が実現しない場合の対応は 今吉 さらなる倒産・廃業に現実味を帯びる 橋本 暫定措置事業の行き詰まりは国に 村田 国との共済事業の創設が不可欠 |
【11〜13面】 |
・《運送業者100社にアンケート調査》 内航海運事業者の経営者意識「内航市況と構造改革等を きく」 逃げ場がないオペレーター経営、運賃値上げ要求は必至 荷主産業の景気動向について 景気は回復し好業績が41% まだ回復といえないが47% 内航市況について いまだ内航に反映されずが55% すでに回復しているは23% 新年度の用船料改善問題 貨物船の56%が改善で対処 油送船業界は厳しく41%にとどまる 輸送実績と輸送見通し 貨物船の荷動きが堅調 15年度実績は横ばいが59% 16年度見通しは増加が29% 経営状況について 16年度の運賃値上げ社は20% 横ばい状態が76%を占める バンカーサーチャージへの対応 すでに実施と今後実施予定が59%を占める 現行運賃での採算状態は 採算に合わず苦しいが34% 多角経営で利益を確保は17% 17年度の運賃改正問題 値上げ要望をしたいが94% 値下げが行われるは4%のみ 内航海運業法などの改正について 活性化への期待はわずか4% 市場の形成はならずが過半数 暫定措置事業について 自助努力の限界を超えるが41% 総合策で取り組むは18% 今後の対応はどうあるべきか 継続と抜本的見直しが80% 国の支援がなければ早期廃止も20% 建造促進策について 5割近くが建造計画あり、リプレースが必要だが難題も 建造促進で何が必要か 荷主の積荷保証と適正運賃の確保が46%を占める 財政・税制の支援措置も不可欠 内航船員問題について 船員法改正で不足になるが78% 外国人船員の導入反対は56% |
【14面】 |
・《寄稿》 ますます悪化する内航船専業造船所の将来 柿島勝・公認会計士 建造能力の低下と建造工期の長期化時代へ 大手・中手造船業は受注増で活況状態が続く 2008年半ばまで船台は埋まる 内航船専業造船所は建造量減と船価高が続く 運賃・用船料の低迷が最大要因 鋼材入手などの現状、スポットでの購入も出る 一部に納入期限も6か月待ち 内航船建造の見通し 建造量の高位安定化が必要 内航の体力消耗策を断て 1 暫定措置事業の存在 2 資金調達問題 3 用船料問題 4 船価の動向 5 建造能力の低下 6 海外での建造問題 7 今後の建造量の予想 |
【15面】 |
・団体代表の新年のあいさつ 船舶共有建造制度の依存度は一層高まる 船舶整備共有船主協会会長 雑喉平三郎 利用者の理解を得て地球温暖化防止に寄与へ 日本長距離フェリー協会会長 谷口征三 安全な海を目指して内航の発展に役立ちたい 日本海難防止協会会長 友國八郎 地場産業の経済や雇用に大きな役割 日本中小型船舶工業会会長 石渡博 国際競争力の強化と連携で優秀な人的資源の確保へ 日本舶用工業会会長 田村良夫 忘れてはならない殉職船員遺児への援護協力 日本殉職船員顕彰会会長 相浦紀一郎 |
【16面】 |
・日通総研の2005年度経済と貨物輸送の見通し 内航は2年連続で4%台の落ち込み 国内貨物総輸送量は55億9800万9000トン ・年頭所感「内航活性化へ向けて取り組む」 国土交通省海事局国内貨物課長 矢下忠彦 ・内航燃料油価格の高騰続く 10月〜12月期の価格交渉が決着 A重油は2250円アップの4万3000円 C重油は2000円アップの3万3000円 ・年頭所感「ニーズに合致した効率的な物流を」 国土交通省政策統括官 春田謙 ・国土交通省が7月1日付で港湾経済課を設置へ 港運課を海事局から港湾局へ移管 ・矢部海事局長、海上・港湾物流改革推進本部の設置につい て語る |
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本年もよろしくお願いいたします。 なお、1月10日付は休刊とさせていただきます。
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