平成19年(2007年)1月15日付 第1978号 |
【1面】 | ・内航海運ビジネスモデル検討会が最終報告 グループ化の具現化で方向性を明示 船舶管理会社を活用し緩やかなグループ化を推進 ・「年頭の辞」 海に関心を高める施策を目指す 国土交通省海事局長 冨士原康一氏 ・海事局の平成19年度予算 グループ化などの促進で1200万円 船型等標準化に係る検討会も立ち上げへ ・港湾局、1月16日にリサイクルポート交付式を開催へ 能代港、舞鶴港、三島川之江港が指定 ・日本船主協会が物流連に再加入へ 1月1日付で申請 ・規制改革・民間開放推進本部が報告書 暫定措置事業については政府保証額の減額を求める |
【2面】 |
・内航海運大手企業社長の念頭訓示 「長期的視野で基盤強化へ」 川崎近海汽船社長 荒木武文氏 「事業統合、再編効果の早期発揮へ」 日鐵物流社長 市瀬圭次氏 「英知の結集で果敢な前進を」 JFE物流社長 岸本純幸氏 「安全・適正運賃確保に全力投入」 鶴見サンマリン社長 広岡兼次氏 「特色生かし輸送品質の向上を」 商船三井フェリー社長 中村清次氏 ・「年頭所感」 総合物流施策大綱の推進を 国土交通省政策統括官 平山芳昭氏 ・「統合メリットを最大限に活かす」 国土交通省海事局内航課長 大塚洋氏 |
【3面】 | ・団体代表の新年あいさつ 「諸外国海運との競争環境の整備を」 日本船主協会会長 鈴木邦雄氏 「船舶共有制度の一層の拡充を」 船舶整備共有船主協会会長 雑喉平三郎氏 「燃料油価格の高騰を克服して事業の活性化を目指す」 日本長距離フェリー協会会長 中村清次氏 「信頼性の高い機器を安定供給する使命を果たす」 日本舶用工業会会長 辻 昌宏氏 「内航海運の航海安全と気象・海象への注意を願う」 日本海難防止協会会長 友國八郎氏 「平和と繁栄は戦没・殉職船員の犠牲の上に」 日本殉職船員顕彰会会長 相浦紀一郎氏 ・三信海運と鉄道・運輸機構、RORO船「第一有明丸」を競売へ 入札締切りは2月15日 ・栗林商船が投資有価証券の一部を売却 ・「海と船と港の物語」(53) 気象の変化より怖い |
【4〜7面】 |
・内航海運業者の経営者意識―内航市況と重要課題を聞く オペ100社・オーナー100社にアンケート調査 ◎オペレーター編 内航海運が抱える最重要課題 船員確保への対応がトップ、次いで適正運賃の確保 わが国の景気動向 中小企業には及ばすが78%、全般的に波及は16% 平成18年度の輸送動向について 貨物船は輸送量は横ばいが55%、油送船は減少す るが59% 平成18年度運賃の動向 貨物船は50%、油送船は31%が上がったと回答 採算に乗る運賃アップ率は 8〜10%以上が58%、油送船は10%以上が53% バンカーサーチャージ問題 一部転嫁も不満足が67%、完全な保証は15% 平成19年度の運賃改定交渉は 82%が考えていると回答 運賃改定交渉の目玉は 船員コストの上昇が33%、次いで代替建造促進のた めが27% 平成18年度での用船料改善は 69%のオペが値上げを実施、据え置きと交渉中は 31% 平成19年度でのオーナー側の要求 真摯に対応するが49%、値上げは限界が27% 代替建造の促進問題 現行の運賃・用船料では新造船コスト負担は無理が 83%、オーナーのリスクでは13% オーナーへの支援問題 長期保証までは無理が44%、主導権をもって促進は 26% 代替建造が進まない要因 長期不況にともなう運賃などの低迷、次いで船価の上 昇と造船所の減少 市場原理について 働かないが貨物船36%、油送船76% 運輸安全マネジメント制度への対応 95%がすでに計画書を作成済み 新6級海技士資格制度の導入への評価 船員不足の解決策にならないが49%、それなりに評 価するが45% 船員不足問題について すでに不足しているが57%、心配していないは2% 優先すべき確保策は 待遇・居住環境の改善が56% 外国人船員の導入問題 条件付導入48%、絶対反対42%、無条件導入2% カボタージュ規制について 絶対に堅持56%、全面的な規制緩和は7%のみ 暫定措置事業について 当面策に不満足が63%、やむを得ない措置が28% 解撤交付金単価の漸減方式について 漸減方式は当然が39%、資金難で無策が24%、大 幅引き下げが21% 前払い建造納付金制度 大いに利用したいは5%のみ、恩典が少ないので見 送りが39% 平成25年度以降の新事業について 当面は静観36%、新事業の創設は必要なし26%、 いまから検討すべき25% ◎オーナー編 オーナーが抱える最重要課題 用船料と船員確保がともに32%、次いで暫定措置事 業の見直しが15% わが国の景気動向 値上げは不発に終わるが81% 平成18年度の用船料改善問題 68%が値上げ達成、交渉中と据え置きが28% 採算に乗る用船料は 15%以上が50%、10〜15%が41% 昨年秋口の用船料交渉の結果 値上げは不発に終わるが81% 平成19年度の用船料改定交渉は 適正コストへ向けて決行が71% 代替建造の促進問題 現行の用船料では無理が75% アクションプランへの期待 適正用船料の確保が不可欠で、大いに期待している のは2%のみ グループ化などの問題 一国一城で進まないが61% 代替建造が進まない原因 用船料の長期低迷が53%、船価の上昇18%、船台 確保難が11% 市場原理は働くのか 69%が内航海運の特殊性で働かないと回答 新6級海技士資格問題 61%が一応の評価を示す、抜本的な解決策でないも 37% 船員不足問題について 84%がすでに不足 若年船員の確保策 56%が待遇の改善を挙げる 外国人船員の導入問題 絶対反対は48%、条件付導入は39% カボタージュ規制問題 絶対に堅持すべきが64% 暫定措置事業の見直し策について やむを得ない措置が37%、不満足が49% 解撤交付金単価の漸減方式について 補償措置で当然が47%、無策が16%、大幅引き下 げが7% 前払い建造納付金制度 利用できずが68% 平成25年度以降の新事業について いまから検討すべきが40%、創設の必要はないが 23%、静観は28% オペレーターとオーナーの意見 ・国土交通省政策統括官の平成19年度物流関係予算 ソフト支援事業で5000万円、グリーン物流プロジェクトの 創成を支援 ・平成19年度の港湾局関係予算 港湾整備事業で前年度比3%減の2341億円 |
【8面】 | ・許せない荷主の転嫁の回避 船社要求のバンカーサーチャージ 燃料油価格の値下がりを理由で船社は反発 ・続編 荷主運輸部へのアンケート調査結果 暫定措置事業について 早い時期での廃止が100% このうちの78%が国の責任で決着すべきと回答 環境問題と社会的責任 徹底した対応策で臨むが67%、元請オペに任せている は11%のみ 荷主からの意見 ・商船三井フェリー、3月末で東京/苫小牧航路から撤退か 燃料油価格の高騰に対応できず ・カボタージュ規制は絶対に堅持 全日本海員組合の三尾国内局長の就任談話 ・飯野海運、ケー・エイチ・エイチに内航海運業の営業を承継 分割登記は4月1日の予定 ・中国運輸局の11月の船員労働需給 有効求人数が231人で有効求人倍率は1.28に |