平成21年(2009年)1月12日付 第2077号 |
【1〜2面】 | ・《新春対談》 不況時代こそ海事産業の重要性は増す 中馬弘毅海事振興連盟会長と上野孝内航総連会長 国政の施策で問題解決の実現を 海事振興連盟の役割と内航海運 中馬会長、内航海運はわが国経済発展の基盤産業 国民生活を支える役割も担う 上野会長、国政からの支援に深く感謝 課題山積も内航の使命は果たす 全国6か所でのタウンミーティングを終えて 中馬会長、必要な施策の宣言で連携へ 海事クラスター都市の発展に資す 上野会長、内航からの6項目の要望も支援を 行政・荷主への意見反映に期待大 金融危機をどう乗り越えるか 中馬会長、環境問題で市場性は高まる 荷主ニーズへの対応型で新分野の開拓を 上野会長、乗り越えたい危機との遭遇 経済的地位の改善で邁進を決意 |
【2面】 |
・《寄稿》 中小造船業の現状と課題 公認会計士 柿島勝氏 造船業界にも不安ムードが発生 舶用メーカーは労働力市場もパンク状態に 小型外航船造船業 受注は2012年6月までが大半 新塗装基準で新規受注が狭まる 内航船舶 順調な申請量が続く 船型の大型化建造が目立つ 新規受注は船価のネゴで厳しい局面 金融悪化と船価高が影響か 499型貨物船の船価は当面6億円前後で推移 鋼材・機器の値上がりで左右 資材調達面では鋼材の3万円値上げが響く 造船業界は異常高騰で悲鳴 内航船の建造能力は最大で年間80隻程度か 採算悪化と資材の調達難を懸念 2009年度は50〜60隻程度の建造申請か 用船料改善の遅れが要因に 修繕は新造船以上に労働力不足 さらなる高騰を危惧 |
【3〜4面】 |
・《オーナー100社にアンケート》 内航海運事業者の経営者 意識 内航市況と重要課題を聞く 景気悪化が及ぼす最大の懸念課題 輸送需要減と用船料改善の遅れ 船腹過剰で撤退が増えるが23% 今回の金融危機の震撼度 バブル崩壊以上の急変不況54% 長期化せず短期間が44%を占める 平成20年度の用船料改定交渉 名目を含めて値上がりしたが68% 油送船の改善度合いが特に悪い 採算点にはあと何パーセントが必要か 10〜15%アップが必要が53% 次いで15%以上が37% 船主連絡協議会の新船舶コスト 絵に描いた餅になるが70% 時宜を得た試算で評価は25% 平成21年度の用船料改定交渉 事業存亡をかけて交渉するが27% 現状のコストの説明はするが48% 今後の船腹需給をどうみる 現有船腹量は絶対に必要が35% 大幅過剰で返船が心配は33% 現行の運賃などで代替建造は可能か コスト負担は到底無理が61% オーナー自身の決断でが37% オーナーのグループ化問題 進めたいと考え中が35%のみ メリット少なく進まないが54% 市場原理と用船料市場 不況時のみ市場原理が55% 市場原理は働かないが29% 進まない代替建造の要因は 代替建造への悪環境が多すぎる 運賃などの改善の遅れが33% 代替建造の計画はあるのか 今は無理が50% 計画しているは32% 代替建造の船齢時期は 15〜18年が70% 18年以上は28% 新6級海技士の活用について 短期養成では安全が心配が40% 用船料の改善次第で活用が33% 船員不足現象問題 不足増は43% 今後が心配が57% 船員の引き抜き行為 自社であったが43% 身近な事業者であったは55% 景気悪化と船員確保対策 待遇などの改善の遅れが心配44% 陸上産業の解雇増大で好機到来は26% 優先すべき船員確保対策 やはり待遇改善と居住環境の改善が49% 次いで制度改革とPR活動の強化27% 暫定措置事業について 収支相償うまで継続が77% 平成24年度で終わらせるは5% 孫船の再建造についての取り扱い問題 納付金は3万円でよいが42% 現行ルールに即した条件でが33% 今後の交付金申請の動向 船主の経営難で増大が72% 申請はあまり出ないは10% 平成27年度以降の新たな事業について 暫定措置事業を再延長が61% 今からでも新事業の検討をは5% 船齢16年超船対策について 何らかの免除措置が必要59% 措置は必要ないは36% 景気悪化による懸念される課題 過剰船腹による秩序の乱れが43% 安全対策の遅れ17%、グループ化の遅れ15% 緊急経済対策と船主経営 資金調達難や貸し渋りが38% 運転資金の今後が心配54% |
【5面】 |
・国交省港湾局関係の平成21年度予算 港湾整備事業費は前年度比5%減の約2175億円 新潟港、名古屋港、川崎港、徳島小松島港で新規着工 事業も ・国交省政策統括官関係の平成21年度予算 物流効率化促進事業などで1億5300万円 ・国交省総合政策局関係の平成21年度予算 前年度比10%増の約116億円 ・海上保安庁の平成21年度予算 前年度比2%減の約1824億円 巡視船艇・航空機などの緊急整備で約358億円 新交通ビジョンへの対応では約53億円 ・関東運輸局が緊急経済対策本部を設置 社会・経済の要請に的確に対応へ ・海へのチャレンジフェア静岡を1月17日に開催 参加企業25社が決定 ・海へのチャレンジフェア東京を3月10日に開催 参加企業36社の募集を開始 ・物流連の岡部正彦会長の年頭の挨拶 ・リサイクルポート推進協議会が1月14日に東京・九段会館で セミナーを開催 テーマは「地球温暖化対策と循環型社会の構築のあり方に ついて」 ・CMPビジネスメディア、今治海事展「BARI-SHIP」のホーム ページを開設 ・広島地裁、1月23日に鉄道・運輸機構所有の旅客フェリー3 隻について審議 ・運輸安全委員会がニュースレターを創刊 事故等調査報告書の概要や分析結果の解析などを掲載 ・市丸グループが鉄道・運輸機構と和解 「フェリー屋久島2」の機構持ち分の買い取りで合意 ・琉球海運の1月1日付役員異動 ・「海と船と港の物語」(142) 能登半島・輪島@ |
【6面】 |
・日通総研の2008・2009年度の経済と貨物輸送の見通し 内航は4.4%減と9年連続の減少を見込む 国内景気の回復は2010年度以降に先送り ・「石油元売りの物流部に聞く」 景気悪化で減産に取り組む 出光興産執行役員需給部長 月岡隆氏 ・金子国交大臣の新春の抱負 引き続き環境問題などに鋭意取り組む ・日本船主協会が1月6日に新年賀詞交歓会を開催 前川会長、現在の難局は必ず乗り切っていくと信ずる ・鉄道・運輸機構、平成20年度共有建造支援セミナーを全国 6か所で開催へ 東京(2月12日)、広島(2月19日)、神戸(2月20日) 今治(2月26日)、長崎(3月12日)、福岡(3月13日) 募集説明会と地区協議会を合同開催 ・三菱化学物流の社長に白石秀典氏(4月1日付) ・「転換されたチャンピオン交渉」 リム価格拒絶の内航燃料油 |