平成23年(2011年)1月3日付 第2175号 新年特集号 |
【1面】 | ・「今年こそ荒波を乗り越えよう」 内航海運の地位向上の復権で ・2011年を迎えるに当たって 「協働の精神で力強く前進」 日本内航海運組合連合会会長 上野 孝 |
【2〜3面】 | ・組合代表の新年のあいさつ 「モーダルシフトの役割を担う」 内航大型船輸送海運組合会長 栗林宏吉 「船舶の老朽化と過剰船処理が課題」 全国海運組合連合会会長 小比加恒久 「業界の環境整備で健全な発展を」 全国内航タンカー海運組合会長 岩田 誠 「新たな発想で真摯な取り組みへ」 全国内航輸送海運組合会長 三木孝幸 「代替建造の促進が焦眉の急に」 全日本内航船主海運組合会長 佐藤國臣 ・「海事産業の国際競争力強化へ」 日本船主協会会長 宮原耕治 |
【4〜10面】 |
・内航海運事業者の経営者意識「内航市況と重要課題をきく」 オペレーター100社に本紙がアンケート調査 不況脱出ならず“閉塞感”が続く 今後の景気への懸念 海外移転などで輸送需要低迷が21% 次いで運賃の低迷と燃料油価格の高騰が19% わが国の景気動向 円高・株安で二番底を警戒が93% 現政権での景気回復への期待度 公共事業の大幅削減でさらに悪化は58% 民主党のマニフェストで経済は衰退の一途40% 荷主産業の景気回復はいつ 現政権下での回復は無理が43% 次いで3〜4年後に回復が33% 高速道路料金無料化と内航への影響 悪影響と交通混乱、環境政策に矛盾で95% 環境税の導入問題 各国の対応の違いで無理48% 税負担は無理で反対が41% カボタージュ制度問題 日本人船員・国防上から堅持が83% 段階的緩和はやむなしは12% 今後の市況見通し 平成22年度も23年度も横ばいで推移46% さらに減少するも32% 早期市況回復には何が必要か 輸送需要に見合った減船対策が50% 国の助成と効率化も必要で40% 運賃改定交渉について 平成22年度は74%が横ばい状態 平成23年度は値下げが心配35% 燃料油サーチャージの確保は 一部転嫁も不満足な額が59% 保証もなく転嫁なしは19% 平成23年度の用船料への対応 理解はするが横ばいが61% 返船や値下げもが12% 今後の船腹需給について 現在の船腹量は必要が46% 予測がつかないので思案中も39% 代替建造の促進問題 現行運賃での建造は無理が62% 船主の経営判断で建造が32% 平成22年度補正予算の活用問題 市況悪化で活用は無理が58% 省エネ化で活用したいは17% 建造計画について 中長期計画ありが36% 具体的計画はないが必要性は感じているも36% 1〜2年後の建造計画は 1、2隻が73% 3、4隻は23% 代替建造の切り替え船齢 18〜20年が48% 20〜23年も31% 船員不足問題について 高齢化で2〜3年後が心配73% 余剰船員の発生で心配なしは12%のみ 船員確保対策について 景況に関係なく対策は必要76% 船社の受け皿対応が心配も24% 求人の大幅低下問題 即戦力で対応するしかない49% 積極的な求人をするも46% 新卒者の受け入れは 1〜2名が36%、ゼロは58%に 暫定措置事業の早期解消問題 真水なき早期解消は無理が52% 平成27年度までは続けるべき23% 解撤交付金制度が廃止になったら 新規参入者と不公平が31% 併用策が立案されれば考えるも29% 債務返済のあり方 事業者のみの賦課金徴収は反対53% 暫定措置事業で粛々と返済する以外に方策なし36% 組合再編問題 組合の再編統合は必要が43% うち52%が内航総連に一本化 内航海運の社会的位置づけは 評価は低いが圧倒的 政策や成長戦略が希薄に映る オペレーターとオーナーの意見集 |
【11〜12面】 |
・《社内てい談》 国交省の内航海運代替建造対策検討会へ の期待と課題(上) 暫定措置事業の早期解消はなるか? 代替建造対策検討会の設立背景と目的 無作為な閣議決定に対処 債務を誰が払うのかが論点に 構成メンバーからみた特徴 総論賛成者への理解が不可欠 内航海運の競争原理が働かない実態を 中長期的方向と代替建造の加速 メーカー物流構造が最大課題 需要喚起のないなかでの建造促進策に限定 当局が示した論点例(たたき台)と課題 内航海運の役割と建造促進は連動 現政権の政策理念が逆行の面も 代替建造サイクルの加速対策と手段 大前提は需要と運賃の改善 国際条約などでの規制強化も一策 規制強化策の再導入も必要か 事業構造実態での法整備を 荷主側の対応と責任は重大だ 船舶の性能向上策について 荷主の省エネ化推進に尽きる 技術開発や新たな需要創出も |
【13〜14面】 |
・《寄稿》 中小造船業の現状と課題 公認会計士 柿島勝 船価競争に走っては危険すぎる わが国造船業界の近況 受注量は韓国に遅れをとる 小型外航船建造造船所の現状 円高の影響で船主経済を圧迫 内航船建造専業造船所の現状 低用船料と過剰船構造を懸念 修繕造船所/舶用工業/鋼材価格 おわりに |
【14〜15面】 |
・団体代表の新年のあいさつ 「将来の跳躍に向けて今こそ」 日本物流団体連合会会長 宮原耕治 「環境対応と技術支援の両輪で努力」 鉄道・運輸機構理事長 石川裕己 「安全・安定輸送は至上命題、老齢船の共有建造促進を」 船舶整備共有船主協会会長 雑喉平三郎 「不透明感増す造船市況、諸事業の実施で対応へ」 日本舶用工業会会長 赤阪全七 「地域経済と雇用安定は生産性向上と技術開発で」 日本中小型造船工業会会長 檜垣清隆 「船員労働の暴走時代、公正への連動で邁進」 全日本海員組合組合長 藤澤洋二 「海洋権益の可能性を予感、災害防止には仏に魂を」 船員災害防止協会会長 菊地剛 「40年の節目に天皇皇后両陛下の行幸啓に感銘」 日本殉職船員顕彰会会長 鈴木邦雄 |
【16面】 |
・日通総研の2011年の貨物輸送の見通し 総輸送量は前年度比2.1%減の46億8370万トン 内航海運も同4.4%減の3億3210万トン ・「年頭所感」 国交省海事局内航課長 蝦名邦晴 今年こそ不況脱却、環境適応型社会の旗手に ・国交省海事局の平成23年度予算 総額は前年度比1.5%減の142億3000万円 低炭素化等総合事業で5億5400万円 内航用練習船の整備では4億5000万円 ・10〜12月期の内航燃料油価格が決定 A重油は前期比2000円値下げの6万2200円 C重油は同50円値下げの4万8850円 1〜3月期価格は5000円以上の値上がりか ・鉄道・運輸機構の1兆5000億円の剰余金 1兆2000億円を国庫に返納で決着 残りはJR北海道・四国・九州・三島貨物の支援に充当 ・内航貨物船の動向 天候不順や航路の稼働率低下などで鋼材船がやや逼迫 状態に ・内航総連が1月期建造等申請の受付を開始 ・内航総連と大型船組合、現在の高速道路料金割引制度の継 続で謝意 |