平成23年(2011年)1月17日付 第2176号 |
【1面】 | ・内航総連・5組合合同賀詞交歓会を開催(1月13日) 上野会長、厳しい環境への取り組みを表明 カボタージュ制度の堅持、暫定措置事業の円滑化など ・「年頭の辞」 海事分野において世界一流国であり続ける 国交省海事局長 井手憲文氏 ・平成23年度予算案で船員雇用促進対策事業費補助金とし て1億1900万円が計上 ・鉄道・運輸機構の海事勘定における平成23年度予算 事業計画ベースでは284億円 貨物船の建造予算は前年度比35%の247億円 ・国交省、「物流政策課」を7月1日付で新設 7月1日付で大規模な組織改正の予定 ・国交省海事局、1月28日に第3回内航海運代替建造対策検 討会を開催へ 中長期的な方向性や代替建造を加速させるための具体的 方策などを議論 ・菅第二次改造内閣の国土交通大臣に大畠章宏氏が就任 |
【2面】 | ・船主連絡協議会の代表3氏に用船料改善など山積み課題を 聞く 松本雅彦氏、卒業生の養成システムが必要 長期用船契約原則の確立を 黒川数馬氏、代替建造促進・船員確保推進には適正な用 船料確保が不可欠 船価と船舶経費に見合った対価を 内藤吉起氏、現状用船料では安全・安定輸送は困難に 減船対策と並行的に運賃改善を |
【3面】 | ・《社内てい談》 国交省の内航海運代替建造対策検討会へ の期待と課題(下) 内航政策の長期展望につなげよ 業界構造の改善への提起問題 建造・船員対策とからめた国の思い切ったインセンティ ブを 暫定措置事業の今後のあり方 納交付金単価・孫船が焦点に 早期解消には真水の投入以外に方策はない 暫定措置事業の現状の実態 現時点での債務残は約700億円 交付金有資格船は約110万対象トン どうなるのか平成25年度以降の3年間 収支相償うまでのシミュレーションの設定に注目 荷主や業界負担のゆくえは 検討会への期待と業界の反応 業界は「まな板の鯉」の状態 内航海運の再生は船舶の新陳代謝が命題 ・国交省が造船法施行規則の一部を改正 施設や設備の新設にかかる許可手続きを簡素化 ・仙台塩釜港で国際物流ターミナルを整備へ 2014年度の完成を目指して水深14メートルの岸壁を |
【4〜6面】 |
・内航海運事業者の経営者意識「内航市況と重要課題をきく」 100社に本紙がアンケート調査 今後の景気への懸念 更なる用船料値下げを懸念が34% 次いで減産などの輸送需要低迷も32% わが国の景気動向 混迷が続き二番底を警戒が85% 現政権での景気回復への期待度 マニフェストでは景気は衰退へ57% 次いで公共事業の削減で悪化41% 荷主産業の景気回復はいつ 長期間と望めないが63% 1〜2年後に元に戻るは9%のみ 高速道路無料化と内航への影響 CO2排出増で絶対反対が65% 地域経済への活性化で賛成はゼロ 環境税の導入問題 52%が拙速で反対、各国の対応自体が困難41% カボタージュ制度問題 船員や国防上で絶対堅持が69% 段階的な緩和もやむなしが18% 用船料の市況について 現状維持で推移しているが72% さらに引き下げられたが20% 市況改善には何が必要か 輸送に見合った減船対策41% 次いで助成策と景気対策が35% 平成23年度用船料改善交渉への対応 企業存亡で交渉断行が61% 最低でも据え置きを希望は35% 船主連絡協議会の役割とコスト試算 毎年度のコスト試算は必要が65% 現実離れの試算は疑問が24% 連絡協の拡大・強化問題 強化すべきが48%、現在の役割でよいが33% 船腹の需給予測について さらに過剰船腹状態になる60% 現状の船腹量は必要は19%のみ 代替建造の促進について 今後の情勢と負担は無理が圧倒的 オーナーの経営判断でが31% 代替建造が進まない理由 用船料の低下と過剰船腹で72% 建造へのファイナンス困難は17% 建造計画について 長期的にはあるが33%、現段階では無理が29% 1〜2年後の計画は 計画はあるが32%、建造どころではない15% 代替建造の切り替え船齢 18〜20年が48%、15〜18年が43% 船員不足問題 高齢化で2〜3年後が心配75% 現在でも不足しているは19% 船員確保対策について 環境改善の遅れや受け皿が心配54% 失業者増で船員誘致には好機が21% 若年船員の受け入れは 即戦力で対応49%、政策が必要だ44% 毎年の卒業生の受け入れは 受け入れゼロが68%、1〜2名が25% 暫定措置事業の早期解消問題 国の真水投入ならやむなしが49% 27年度までは暫定措置事業は続けるべきが30% 交付金制度の存廃問題 類似の併用策に期待が30% 新規事業者との公平性が心配も28% 債務の返済問題について 賦課金徴収は絶対に反対49% 粛々と事業継続以外に方策なしが29% 内航海運の位置づけと組合再編問題 組合の再編統合は必要が75% 現行の5組合組織堅持は7%のみ 再編の方法は 内航総連への一本化53%、3極での組合化が35% 内航海運の地位低下をどうみる 内航の地位低下と定評で74% 地位は不変と思うは7%のみ |
【6面】 |
・日本港運協会など港運関係5団体が合同賀詞交歓会 久保昌三会長、港湾物流は規模の経済が必要 ・全日本トラック協会の中西英一郎会長の年頭の挨拶 適正運賃収受への取り組みを強化 ・JR貨物の小林正明社長の年頭の挨拶 鉄道はこれからが本格的な出番 ・出光興産の2011年1〜3月の原油処理計画 前年同期比2%減の750万キロリットル ・JFEスチールの西日本製鉄所(倉敷地区)で第6コークス炉増 設部が稼動 ・鳥取・境港ので国際物流ターミナル整備事業 ・「海と船と港の物語」(228) プロフェッショナル@ |
【7面】 |
・日本中小型造工と日舶工が共催で新年賀詞交歓会(1月6日) 檜垣清隆会長、安全で環境にやさしい船舶を 赤阪全七会長、環境問題にも率先して対応を ・「このひとに聞く」 守りの戦略から攻めの戦略へ 東京計器社長 脇 憲一氏 ・新潟原動機、環境対応型舶用中速ディーゼルエンジン2台を 初出荷 NOx二次規制に対応した6MG28AHX(2070kw) 渡辺造船所で建造中の699総トン型貨客船に搭載 ・海上技術研究所らが「ディーゼルエンジンへのバイオ燃料利 用」でセミナーを開催 1月28日に三鷹の海技研本館で ・中小型造工のホームページで進水式見学会などを掲載 新来島どっく大西工場と伯方造船 ・オーケーエムのバタフライバルブの製造でNK事業所承認 ・名村造船所(函館どつく)、SESセメント運搬船の4隻目を契 約解除 保証重量トンが確保できず1隻目と2隻目の船価を大幅に 減額、3隻目は協議継続中 ・全国港湾、賃上げ1万円以上を要求 1月26日に第1回中央交渉 ・四国運輸局管内の2010年度上期造船事情 前年同期比24.4%減の65隻、14.2%減の225万総ト ンに ・交通エコロジー・モビリティ財団、平成22年12月分のグリー ン経営認証登録事業者を発表 内航海運業ではシーゲートコーポレーションが登録 ・渡辺造船所がホームページを大幅にリニューアル 船造りを動画などで紹介 ・2010年度のセメント国内販売は4100万トンから4200万ト ンに ・訃報 伊藤公之(東海運元社長、小野田セメント元常務) |
【8面】 |
・石油元請3社社長の年頭あいさつ 安全運航を先頭に自信と誇りを 旭タンカー社長 岩田誠氏 「山上山在り、山幾層」の思いで 上野トランステック社長 上野孝氏 経営安定と安全運航の目標達成 鶴見サンマリン社長 広岡兼次氏 ・内航総連の上窪良和船員対策委員長が12日に会見 海技教育機構の卒業生156名が就職先未定 内航海運事業者に求人協力を呼びかける ・西日本内航フィーダー合同会社が上組など7社の出資で昨 年末に設立 320TEU積みの第1船は5月から運航開始の予定 ・国交省海事局、高度船舶安全管理システムにかかる特例措 置を更新 浪速タンカーの第7浪速丸と第65浪速丸 ・海上災害防止センターがHNSタンカー資機材・要員確保証 明書の更新で通達 早めの更新手続きを要望 ・馬淵国交大臣が交通運輸記者会と新春インタビュー 交通基本法案は今国会での成立を目指す ・内航総連の平成22年11月建造等申請を審査 15隻、2万9246対象トンを認定 差引建造納付金額は約8億6600万円 ・内航総連の平成22年11月期解撤等交付金申請を審査 5隻、1万6949対象トン、交付金額4億2321万円を認定 未交付金額は69隻、50億7055万円に |